VOL.5 毎日の食事で健康にすくすくと! 管理栄養士 工藤菜津美先生
毎日冷え込む季節になりました。
気温が下がってくると、さまざまな病気が流行ってきます。
お子様の体調不良はパパやママにとっても一大事。
食事からたくさんパワーをもらって、風邪知らずの元気な冬を過ごしたいですね。
育ち盛りの食事、冬に気を付けたいポイントは?
風邪に負けない体づくり、食事でできることは?
管理栄養士の工藤菜津美先生が教えてくれました!
目次
育ち盛りに積極的に摂りたい栄養素と食品
成長目覚ましい幼児期は、筋肉や骨、血液、歯を作る基となるたんぱく質やカルシウム、鉄が重要です。
たんぱく質
ウイルスや細菌から体を守る働きがあり、不足すると免疫力が低下し、抵抗力が弱くなってしまいます。
肉や魚、卵や大豆製品をしっかり摂って、風邪に負けない体を作りましょう。
カルシウム
不足すると骨や歯の形成に支障が出てしまいます。
牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品、小魚、大豆製品を食べるようにしましょう。
カルシウムの吸収率がいい乳製品がおすすめです。
鉄
成長期の子どもに不足しやすく、不足すると疲れやすくなってしまいます。
ひじき、あさり、大豆製品、小松菜、ほうれん草などに多く含まれています。
大豆製品の納豆は、これらたんぱく質、カルシウム、鉄を含む万能食品ですね。
冬野菜
白菜、ほうれん草、大根など、冬に旬を迎える野菜たちも積極的に食べましょう。
冬野菜は、寒さで凍ってしまわないように細胞に糖を蓄えた糖度の高い野菜が多いので、甘くて美味しいですよね。
また、ビタミンやカロテンなどの栄養を多く含み、風邪の予防にも効果があるといわれています。
冬が旬!の主な野菜たち
白菜
水分の多い野菜ですが、ビタミンやミネラルをバランスよく含んでいます。
スープや鍋料理に使うときは、煮汁ごと栄養を逃さず取り入れましょう。
ほうれん草
鉄分やビタミンが豊富で、貧血予防の強い味方です。親子でたくさん食べてほしい食材の一つです。
ほうれん草などの青菜は繊維が多く、食べにくいと感じてしまうお子様も多いと思います。
粘性がある納豆と合わせたり、とろみがあるクリームスープに入れるといいでしょう。
大根
消化を助けるジアスターゼやアミラーゼという酵素が豊富に含まれています。
葉にはβカロテンやビタミンCが多く、免疫力を高めるのに有効です。
普段は捨ててしまいがちな部分も細かく刻むと食べやすくなります。
とはいえ、野菜が苦手なお子様にあれもこれも「食べなさい」と口うるさく言いたくないですよね。
食材に触れて、「食べたい」気持ちを引き出しましょう。
冬野菜を見てみよう! 触ってみよう!
大きいね!持てるかな?
どんな匂いがするかな?
皮がついている大根とついていない大根を触って比べてみたり、白菜を小さくちぎって、楽しく冬野菜に触れてみましょう。
お子様を守るためには、大人が家庭にウイルスなどの病原体を持ち込まないことも大切です。
普段から食事・睡眠・運動に配慮して健康づくりをし、免疫力を高めておきましょう。
これからますます寒くなりますが、どうか家族みんなで元気に冬を過ごせますように!
管理栄養士 工藤菜津美先生