Vol16 お子様の食と虫歯の関係&虫歯にならない心掛け 管理栄養士 中嶋 彩

子どもが虫歯になってしまった…と、

毎日しっかり歯磨きをしているのに

いつの間にかできてしまう

子どもの虫歯に悩んでいませんか?

甘いものを食べた時には特に、

子どもの虫歯が気になりますよね。

おやつの時間に甘いものを食べたり、

さらにこの季節は

クリスマスなどのイベントがあり、

甘いものを食べる機会が多くなると思います。

今回は子どもの食と虫歯の関係や、

虫歯を予防する心掛けについてお話しします。

目次

 

子どもの歯は大人の歯に比べて

エナメル質(歯の表面を覆っている硬い層)が

少ないため、虫歯が発生しやすく

かつ進行しやすいと言われています。

 

普段の口の中は弱酸性ですが、

口に食べ物を入れると酸性になり、

エナメル質が溶けて

虫歯のリスクを高めてしまいます。

 

そのため、食事時間や

おやつの時間が長ければ長いほど

口の中が酸性の状態が続き、

虫歯ができやすくなるのです。

 

食後の歯磨きや食習慣に気をつけ、虫歯の予防に努めましょう。

 

虫歯を予防する心掛け

 

おやつや食事の時間を決める

 

おやつに時間をかけて

だらだら食いをしている子どもは、

口の中が虫歯になりやすい環境になっています。

おやつは3歳までは1日2回、

3歳以降は1日1回が目安となります。

 

だらだら食いを防ぐために、

おやつの時間を決めることや

短時間で食べ終われるように

飲み物はコップに注ぐ、

おやつを小皿に出すなどの工夫をしましょう。

甘いものを食べていなくても、

普段の食事時間にも注意が必要です。

虫歯のリスクを避けるためにも、

食事は長くても30分以内に

終わらせることが望ましいです。

 

食べることに集中できずに

なかなか食事が進まない場合には、

時計を見ながら

「長い針が6のところまでに終わらせようね」

などと声をかけて

時間を意識させることも大切です。

 

また、テレビがついていると

気が逸れてしまうこともあるため、

食事の時間はテレビを消すといいでしょう。

「テレビはご飯の後に観ようね」と

約束することもおすすめです。

 

おやつの質に気をつける

 

 

子どもが好む甘いおやつには、

虫歯のリスクを高める砂糖が

多く含まれています。

 

飴のように

口の中に長時間入れているものや、

キャラメルのように

歯にくっつきやすいものには

特に注意が必要です。

 

日々のおやつには、

サクサク・カリカリ食感の

歯にくっつきにくいものを

選ぶことがポイントです。

 

また、子どもにとっておやつは

栄養を補給するための

重要な食事の一つであるため、

栄養が摂れるものを選ぶと良いでしょう。

 

例えば、チーズ・煮干しなどは

食事で不足しがちなカルシウムを補給でき、

砂糖を含まないため虫歯予防にも適したおやつです。

 

★おすすめのおやつ

□果物

□ビスケット(砂糖不使用)

□せんべい

□クラッカー

□甘栗

□野菜スティック

□煮干し

□チーズ

□ヨーグルト

□牛乳

 

正しい歯磨きの習慣を身につける

 

 

食後は歯を磨くことや

うがいの習慣を身につけましょう。

ただ、食後の歯磨きに加えて

おやつのたびに歯磨きをするのは大変ですよね。

 

食べてすぐに歯磨きができない場合には、

しっかり口をゆすぐ、

お茶を飲むことが

口の中の酸化する時間を減らすのに効果的です。

日頃から子どもの口を

チェックすることも大切です。

 

毎日の食事やおやつの時間を楽しみながら、

歯磨きやうがいの

習慣・食習慣に気をつけ、

虫歯の予防に努めましょう。

・・・・・・・・・・

株式会社銀河調剤

管理栄養士 中嶋彩