Vol27 親子で味わう・楽しむ「和食」の魅力 管理栄養士 工藤菜津美

日本の食文化にとって実りの多い秋。

全国各地で収穫の感謝と

翌年の豊作を祈願する祭りや

行事が盛んに行われる季節でもあります。

 

日本は四季折々の自然の恵みを大切にし、

暮らしの中で伝えられてきた工夫の上に

海外の食材や料理も上手に取り入れて

独自の食文化「和食」を発展させてきました。

 

今月は、親子で一緒に

味わう・楽しむ和食についてお伝えします。

 

11月24日は「和食の日」

2013年12月4日

「和食;日本人の伝統的な食文化」が

ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

今や“Washoku”という国際語になって

世界の人々から注目されています。

和食文化国民会議では、

和食文化を次世代へと

保護・継承していくことの大切さを

再認識するきっかけの日として、

11月24日をいい日本食「和食の日」と

制定しました。

 

目次

日常に根ざした身近な和食文化

1、食事のあいさつ

 

 

「いただきます」と「ごちそうさま」は、

どちらも感謝を表す言葉です。

自然やその恵みである食材や

料理を用意してくれた人に

感謝の気持ちを表す食事のあいさつは、

日本ならではのものです。

 

子どもがあいさつをきっかけに

感謝して食事をする気持ちを育み、

そして「おいしかったよ!」の一言を

添えられる人になってほしいですよね。

 

2、旬の食材を使い、素材をいかした調理法

 

 

四季がはっきりしていて、南北に長い地形、

四方を海に囲まれた日本では、

海・山・里・川から得られる

旬の食材を使い、その季節を

味や見た目で楽しんできました。

 

また、生のまま(切る)、

煮る、焼く、揚げる、蒸す、茹でる、

発酵させる、干すなどの

調理の知恵と技も和食の特徴です。

 

様々な食材と調理法で

子どもの食体験が増えると、

嫌いなものが好きになるきっかけに

なるかもしれません。

 

3、子どもの成長を願うお祝い

 

 

ひな祭りや端午の節句、

七五三などで特別な料理を用意して

子どもの成長を家族で祝う行事も

和食文化の一つです。

 

季節ごとの行事に込められた願いや

家族の思いを、食卓を通じて楽しみながら

子どもに伝えることができるのは

素晴らしいことですね。

 

 

現代は、多くの食材や食文化が

海外から流れ込み、

流通や食品産業などが大きく変化しました。

 

また、核家族化や共働きの増加などによる

働き方や価値観の変化の影響を受けて、

若い世代を中心に和食文化の存在は

薄らぎつつあるのではないでしょうか。

 

農林水産省は、和食文化の

保護・継承に向けた事業を紹介しています。

子育て世代へ向けた冊子もぜひ参考にしてください。

(農林水産省;

食文化のポータルサイト季節を感じる豊かな食卓で、

親子で和食の魅力について

新たな発見があったらうれしいです。

 

VOL.6 何歳からはじめる?食事のマナーと風習と。 管理栄養士 亀山茜先生

 

参考:一般社団法人和食文化国民会議/11月24日は「和食の日」

参考:農林水産省/専門職向け和食文化テキスト「和食育」

参考:農林水産省/子育て中のママ、パパ向け和食文化普及啓発冊子「子どもと楽しむ和食の時間」

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株式会社サノ・ファーマシー

管理栄養士 工藤菜津美