VOL.5 あなたが通った学校の給食に納豆は出ましたか?
納豆のニオイがそこかしこに残る5時間目の授業。今となってはそれもまたいい思い出です。
ニオイの記憶というのは、視覚聴覚嗅覚食感などの五感のなかでもとりわけ鮮明に人の記憶に残るのだそうです。
それでは納豆の残り香とともによみがえる、少年少女時代だったあの頃に想いを巡らせてみましょうか。
給食に米飯が登場しはじめたのは、地域で差はあるかもしれませんが昭和50年代ごろのこと。
おはよう納豆の拠点でもある秋田の給食でもその頃だったようです。
米飯給食の食器は、最終的には四角いプラスチック製の弁当箱が定着しましたが、その前段階では掌ほど円筒状のプラスチック袋にごはんが詰められていて、それを皿に開けて食べられた時期もあったようです。
週何回かの米飯給食が定着しますと、ごはんの友である納豆にもお呼びがかかるのは必然的な歴史の潮流だった、と言えましょう。
目次
Q1 小学生または中学生のころ、給食に出てきた納豆の種類はなんですか?
100人中、給食に納豆が出たと回答した人が45人でした。粒納豆だったという人はそのうちの半数近い47%。ひきわりだったという人は11%でした。
ひきわりは少数派なんですね。
奇しくもひきわりが給食に登場した回答の割合は、全国の納豆販売のひきわり納豆シェアに近い数字となりました。
さてひきわり納豆とつぶ納豆、どちらがより強くしぶとく5時間目の教室にニオイ続けるでしょうか?
答えはおそらく、ひきわりです。
ひきわりが給食に出されていた皆様いかがだったでしょう?ひきわりは表面積の合計が粒納豆よりも大きくなるため、その分納豆菌も多くなるようです。それに伴いニオイも多くなりますが、同時に旨味成分も多く生成されます。
このようにとかくニオイが元気なひきわりですが、一度冷凍しますとそのニオイが比較的マイルドになるようです。お試しください。
アンケート深掘り!
給食に出たか出ないかは、地域によって差があるようです。エリア別に探ってみました。
昔から納豆を食べる習慣のある東日本や北日本では、給食に納豆が出た都道府県が67%に対し、出なかった都道府県が33%。
一方西日本ではこの割合が逆転。納豆が給食に登場した都道府県が35%、登場しなかった都道府県が65%となっております。
なおアンケートに回答した方の年齢が30〜50代ですので、昨今の給食事情とは異なるかと思います。
Q2 給食に出た納豆の容器は主にどれでしたか?
カップタイプが全体の40%で最も多く、覚えていないという回答が38%でした。四角いトレーで出された地域も16%あるようです。
カップですと内容量が20〜30g程度なので、他のお惣菜もあっての一食分にはちょうどいいかもしれませんね。
Q3 給食の納豆はどのくらい食べましたか?
ニオイやネバリが気になる納豆。
おりしも給食が出される年代は思春期。この年頃の少年少女が納豆を食べるのには、さぞや抵抗があったのでは?と考えておりましたら、意外にも全部食べたという回答が最も多く69%を占める結果に。
食べなかった回答は19%で思ったより少ない印象です。
最近はモデルや芸能人で納豆好きを公表している人も多くなりました。そうした風潮も、公の場で納豆を食べることに対してハードルが下がった要因かも。
Q4 給食の納豆を食べなかった理由はなんですか?
さて「食べなかった」回答のその理由を聞いてみました。
ニオイネバリを気にするといった恥じらいをはらんだ回答はなく、そもそも嫌い、苦手という人が食べなかったようです。
当時は嫌いだったけれど今は好き、という人も二人いらっしゃいました。
好きなものは好き。好きなものを食べるのに躊躇わない。そんなじぶんに正直になれる時代なんだなあと感じたアンケートでした。