Vol30 「ファストフード」は食べてはいけない? 管理栄養士 吉田由季

段々春が近づいてきて、

お出かけ日和な日も増えてきました。

ご自宅ではなく外出先でご飯を食べる機会も、

同時に増えてきたのではないでしょうか。

 

外出先でのご飯の選択肢の一つには、

子どもたちが大好きなファストフードもあります。

添加物や栄養面が偏ってしまうので、

子どもに「食べさせちゃダメ!」と

思っていませんか?

 

しかし、

アレルギーに関わる食品でない限り、

極端に同じものを食べ続けなければ

食べてはいけないものではありません。

 

朝昼夕(+間食)の1日全体の

食事の栄養バランスを意識する事が大切です。

ここでは、ファストフードを食べる時の

食事のポイントをご紹介いたします。

 


目次

栄養バランスを整えるために
「主食」「主菜」「副菜」をそろえる

 

栄養バランスを整えるには、

・炭水化物
・たんぱく質
・脂質
・ビタミン
・ミネラル
の5つの栄養素を過不足なく摂取することが大切です。

日常の食事では、

「主食」「主菜」「副菜」の3つを

そろえることを意識してみましょう。

 

「主食」とは、

ごはんやパン・麺などが該当し、

主に炭水化物を補えます。

 

「主菜」は

お肉やお魚などのおかずが該当し、

主にたんぱく質・脂質を補えます。

 

「副菜」は

小鉢などの野菜の料理が該当し、

主にビタミン・ミネラルを補えます。

ファストフードは、

炭水化物・たんぱく質・脂質の

3つの要素は十分に摂れるのに対して、

ビタミンやミネラルが不足しやすいです。

 

 

特に意識的に「副菜」にあたる

野菜を取り入れていく事で、

栄養バランスが整いやすくなります。

 

(例)

 1. ファストフードを食べる際、サラダを取り入れる。

  1. 1が難しい場合、前後の食事で「副菜」(野菜が豊富な料理)を積極的に取り入れる。
  2. 間食は野菜を使った料理にする。(人参ゼリー・ほうれん草の蒸しパンなど)

 


特別オーダーで、上手に減塩

 

ファストフードは、

味付けが濃いものが多く、

塩分摂取量が多くなりやすいです。

 

そこで試していただきたいのが、

特別オーダーです。

商品の注文の際、お店の方に

特別オーダーが出来るかどうか、

聞いてみましょう。

(例)

・『ポテトは「塩抜き」で注文できますか?』

・『バーガーのソースは「少な目」で作ることはできますか?』

味が濃いから食べてはいけない!

ではなく、

塩分を減らす工夫をしてみるのも

一つの方法です。

 


前後の食事で「揚げ物」は控えましょう

ファストフードは、

ポテトやチキン・ナゲットなどの

揚げ物が多いため、

脂質の摂取量が多くなりやすいです。

 

前後の食事では、

油をなるべく使わない調理法の

料理を選びましょう。

 

(例)アジフライ焼き魚お刺身で食べる(生のお魚は3歳以降から)

   豚バラ肉と白菜の鍋→豚もも肉と白菜の鍋

 


まとめ

 

折角の楽しい外食を

後ろめたい気持ちで過ごすのは、

とてももったいないです。

 

楽しく食事をすることは、

こころの栄養をとることにも繋がります。

 

是非ご紹介したポイントを取り入れながら、

家族全員で食事を楽しみましょう。

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株式会社銀河調剤

管理栄養士 吉田 由季