VOL.4 パーティーをお子さまと楽しむコツあれこれ 管理栄養士 土方茉璃先生

もうすぐクリスマスやお正月など、イベントの多い季節がやってきますね。

イベントで食べる特別な料理を、お子様と一緒に作ってみるのはいかがでしょうか。

一緒に料理をすると、思い出に残るだけではなく、さまざまなメリットもあります。

 

目次

五感を使う

五感とは、「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」の5つの感覚のことをいいます。

料理を一緒にすることによって、さまざまな刺激を受け五感が発達していきます。

例えば、料理の香りを感じることで嗅覚。食材を見て触ることで視覚、触覚を。

調理工程の中でたくさんの経験をし、刺激をうけます

 

素材への理解を深める

料理の素材について理解を深めるというねらいがあります。

野菜や果物に直接触れ合う機会をつくることで、素材の形や断面の様子を知ることが出来ます。

 

食事を楽しむ

食べることが楽しいと感じられるような環境づくりが大切です。

一緒に作ってみることでやってみたいと意欲が沸くと、ポジティブな印象を持つことが出来ます。

食べたいものや好きなものが増え、自分から意欲的に食べられるようになります。

 

 

離乳食の時期に合わせた、一緒に料理をする際のポイントを紹介します。

 

離乳食後期

食材に触れる、楽しく進んで食べようとする芽を伸ばしましょう。


 

食材をつぶす

豆腐や茹でたじゃがいも、かぼちゃを袋に入れて触らせてみましょう

食材の感触に子どもたちは興味津々です。

 

きのこやブロッコリーを割く

えのきやしめじ、ブロッコリーは小さな手でも簡単に割くことができる食材です。

匂いを嗅いだり感触を楽しんだりすることができます。

 

 

乳食完了期

食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べるきっかけづくりに!

 

ケーキの飾りつけ

好きなように飾りつけをしてみましょう。

たまにお母さんも一緒に。感性が磨かれます。

指先を使って上手にクリームの上に乗せられるかな。

 

クッキーの型抜き

型抜きをしながらシルエットクイズも出来ます。これは?ぶーぶー(車)?

 

生地を丸める

ラップを利用して茶巾のように握って丸めましょう。

潰さないように掌でコロコロ触感を楽しみながら丸めましょう。

 

野菜をちぎる

ちぎるものはキャベツがおすすめです。

ぜひ断面の形を子どもが見たり触ったりする機会を作りましょう。

自由に大きくちぎったり、小さくちぎったりしてみましょう。

子どもの好奇心を大切に

 

〇注意点

アレルギーには注意

衛生管理

子どもたちには、きちんとせっけんで手を洗ってもらい、食中毒やノロウイルスなどが起こらないように、細心の注意を払うことを徹底するとよいですね。

 

安全管理

包丁子どもたちの手の届かない場所に移動するなど、環境を整えておくことが大切です。

 

コラム執筆:管理栄養士 土方茉璃