VOL.11 熱中症への気をつけ方、心がけたい習慣 管理栄養士 太田 優絵子
今年も暑さ厳しい夏がやってきます。
夏は楽しいイベントが盛りだくさんで気持ちが高まる一方、心配されるのは熱中症です。
子供は体が小さい分、大人よりも熱中症になりやすいと言われています。
自分で症状を伝えることや、予防することが困難であるため熱中症のリスクが高まります。
そのため子供の熱中症は、保護者や周りの大人がよく観察して未然に防ぐことが大切です。
目次
見逃さない!熱中症を防ぐポイント
気温と湿度をいつも気にしよう!
部屋の温度は26~28度、湿度は40~60%を心がけてください。
風が直接あたらないようにクーラーを適度に使用し、炎天下の昼時は外出を避け体力を温存しましょう。
日ごろから暑さに慣れておこう!
暑さに強い体を作ることが重要なため、実際に気温が上がり熱中症の危険が高まる前に、無理のない範囲で汗をかくことも大切です。
普段から外遊びをさせて、適応力を高めていきましょう。
睡眠環境を快適に保とう!
質の良い睡眠は、こころとからだの疲れを癒してくれます。
少しでも快適な睡眠をとり、翌日に疲れを残さないようにしましょう。
寝具はクールダウン効果が高いもの、パジャマは吸汗速乾性があるポリエステルのものを選び、熱が残った室内では、風を体に直接当てないようにしてエアコンをつけてください。
室内に風の対流を起こさせるためにも、扇風機の首振りを活用しましょう。
絶対に!車内に置き去りにしない!
真夏の炎天下での車内温度はあっという間に体温を超え、車内に放置された子供が命の危険にさらされる事例が後を絶ちません。
少しの間だけだからと油断せず、常に一緒にいてあげる心配りを忘れないでください。
夏の暑さと相性抜群!納豆の栄養素!
食事からしっかり栄養をとることも熱中症予防になります。
特に納豆は、夏の暑さに負けない体を作ってくれるおすすめの食材です。
夏バテ対策にはビタミンB1
実は夏になると糖質の多い食生活に偏りやすくなるということをご存じですか?
暑さで食欲がなくなるとそうめんや炭酸飲料、アイスクリームなど、糖質を多く含む食品を摂りがちです。
しかし糖質を多く摂っているとむくみや疲労感を感じやすくなり、夏バテにつながってしまいます。
そんな時は糖質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1を摂りましょう!
ビタミンB1は肉や魚、卵、大豆製品などに多く含まれている栄養素です。
納豆であれば火を使わずにそのまま食べることができるので、暑い中で火を使いたくない時でも手軽に調理に活用できます。
夏こそ腸活!
暑いからといって冷たい食べ物ばかり食べていると、寒さを感じていなくても内臓が冷えている可能性があります。
特に腸が冷えて働きが低下すると、腸内細菌のバランスが崩れ免疫力も低下してしまいます。
バランスの良い食生活や適度な運動を行うことで、腸内細菌のバランスを保つことで腸内環境を整えます。
腸活には発酵食品や食物繊維を含む食品が欠かせません。
納豆は発酵食品でありながら、食物繊維を多く含んでいるので腸活にはぴったりの食材です。
免疫力を高め、熱中症にも感染症にもなりにくい体づくりをしましょう。
いかがでしたでしょうか。
厳しい暑さから身を守り夏を満喫できるよう、生活の中に工夫を取り入れていきましょう!
株式会社サノ・ファーマシー 管理栄養士 太田 優絵子