Vol18 「野菜嫌いは克服するべき?」野菜嫌いのお子様の食について 管理栄養士 村岡志乃
お子様が嫌いな食材の
上位を占めるのが野菜です。
栄養バランスの良い食事に
野菜は欠かせませんが、
なかなか食べてくれないと
悩んでいるお父さんお母さんは
多いのではないでしょうか。
今回は、
お子様の野菜嫌いが克服できるような方法を
紹介いたします。
目次
切り方を工夫して、炒める
ピーマンの苦みやきゅうりの青臭さ、
ねぎの辛みはお子様にとって、
もともと体に害のある味や香りとして
認識されているため苦手な味です。
また、人参やしいたけの
独特な香りも同様です。
克服するためには、
苦味や辛味の出ない切り方を工夫し、
油でよく炒めて香りと苦味をやわらげましょう。
苦味 | ピーマン |
繊維に沿って切ることで 香りや苦みを出にくくする。 |
青臭さ | きゅうり | 薄切り肉に巻き、
焼いて食べやすくする。 |
独特な
香りや辛さ |
しいたけ
にんじん |
油でゆっくり炒めて
香りや辛さをマイルドにする |
すりおろす、小さく切る、やわらかく茹でる
ブロッコリーのザラザラ、
茄子のクニュクニュ、
レタスやキャベツのペラペラした食感は
お子様の口に残り、
噛みにくいために苦手になる場合が
多く見られます。
噛みやすくするために、
すりおろす、小さく切る、やわらかく茹でる
という工夫をしましょう。
皮や種が苦手 | 豆 | すりおろすことで
口当たりをなめらかにする |
ザラザラ食感 | ブロッコリー | 細かく刻んで茹でる |
クニュクニュ食感 | なす | 多めの油で炒めて
グラタンなどにする |
繊維を断ち切るように細かく刻む
お子様は噛む力が弱いため、
キャベツや白菜、小松菜、
セロリなど繊維のかたい野菜を
噛み切るのは苦手です。
噛みやすくするポイントは
食べやすくなるように、
繊維を断ち切るように細かく刻むことです。
繊維がかたい | キャベツ | 繊維を断ち切るように切る |
青菜 | 小松菜
チンゲンサイ |
ペースト状にして
ソースにする |
筋がある | セロリ
白菜 |
筋を取り
みじん切りにして よく炒める |
よく洗ってからすりおろす、薄切りにしてやわらかく茹でる
根菜類の土っぽいにおいが苦手なら、
最初にタワシでこすりながら
よく洗いましょう。
また、根菜がかたくて
噛めないことがあります。
すりおろして団子風にして焼いたり、
薄く切って炒めたりすると
違う食感が味わえるのでおすすめです。
れんこん
長芋 |
すりおろして団子状にする |
ごぼう
人参 |
ピーラーで薄切りにする |
根菜全般 | お子様の口の大きさに
合わせた切り方にする |
まとめ
お子様の野菜の苦手なポイントを
おさえれば、
調理の工夫でおいしく
食べられるようになります。
切り方、大きさ、
茹でる、炒めるなどの工夫をして
野菜をおいしく食べてもらえるようにしましょう!
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株式会社サノ・ファーマシー
管理栄養士 村岡志乃