Vol22 子どもに野菜。無農薬じゃないと不安です。 管理栄養士 堀江知夏

だんだんと

暑さを感じる日が多くなってきましたね。

そろそろ夏野菜が

たくさん出てくる時期となりました。

 

お子様には少しでも安心・安全で

体に良いものを食べさせたいと思う

お母さん、お父さんは多いでしょう。

 

特に野菜は身近にあり

健康に良いため好き嫌いなく

毎日食べたいですよね。

 

今回は少しでも安心して

野菜を食べていただけるよう

農作物を育てるときに使う

「農薬」について

ふれていきたいと思います。

 

目次

農作物の安全性

 

私たちが普段買って

食べている野菜や

果物に使われる農薬の安全性は

2つの法律で守られています。

 

1つめは農薬取締法です。

・農薬の種類や量、

・使用方法、

・使用期間

などを農作物ごとに定めています。

 

2つめは残留農薬基準です。

販売する段階での農作物の

安全性を確保するための法律です。

この基準量は、

生涯にわたって毎日摂取し続けたとしても

健康への悪影響は無いと推定される

1日あたりの摂取量に設定されています。

 

残留農薬基準を検査する際、

抜き取り検査を行いますが、

対象となる農作物を洗うことなく、

皮もむかない状態で使用するため

残留農薬に関しては、

野菜や果物を洗わないで丸ごと食べても

健康への影響は考えられないレベル

ということになります。

 

そのため、農薬が気になるからと

野菜の皮を厚くむく必要もありません

 

しかし、わかっていても

残留農薬が少しでもついていると

考えると不安、

もし健康に悪影響がでたらどうしようと

心配になる方もいらっしゃるでしょう。

 

普段野菜は洗ってから食べますよね。

正しい洗い方をすれば

野菜についた土や汚れ、

残留農薬を少しでも落とすことができるので

野菜の洗い方について紹介していきます。

 

野菜の洗い方

果菜類

食材例)トマト、ピーマン、きゅうり、なす

水に浸けてから流水でひとつずつ洗いましょう。

汚れが溜まりやすいヘタやイボの周りは水に浸けることで落ちやすくなります。

 

○葉野菜1

食材例)キャベツ、レタス、白菜 

葉の内側や

芯に近い部分に汚れや

虫が付着している場合があるため

1枚ずつはがして流水で洗いましょう。

 

葉野菜2

食材例)ほうれん草、小松菜、水菜

根元部分が密集しているため

汚れが溜まりやすい部分です。

ボウルに水を張り

根元が浸かるようにして入れ、

数分そのまま放置した後、

根元部分を広げながら流水で

丁寧に洗いましょう。

 

○根菜類・いも類

 

食材例)じゃがいも、さつまいも、大根、ごぼう、にんじん

くぼんだ部分に

土がたまりやすいので、

しっかり洗いましょう。

たわしやブラシを使って

洗うのもおすすめです。

 

○花菜類

食材例)ブロッコリー、カリフラワー

ボウルに水を張り、

茎の部分を持って逆さにして

水の中で振り洗いします。

水を変えてもう一度繰り返したら、

流水で全体を洗いましょう。

ここで気をつけてほしいのは、

洗いすぎについてです。

野菜はビタミンや

ミネラルを多く含んでいます。

 

しかし、これらの栄養素は

水に溶けやすい性質を持つものもあり、

洗いすぎてしまうと

栄養素が流れ出てしまう恐れがあります。

野菜をおいしく

安全に食べるために

正しい洗い方を意識してみてください。

 
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株式会社サノ・ファーマシー

管理栄養士 堀江知夏